小野学区自治連合会 安心安全なまち 思いやりのあるまち 美しいまち
今年2024年はびわ湖ローズタウンの住宅分譲が始まって50年になります。
ニュータウンとして面目躍如たる若々しい姿はJR小野駅が開設されると勢いを増し、一時は小野小学校の校舎を700名を超える子どもたちが埋め尽くし、にぎやかな声が絶えないほどでありました。しかし、志賀町が大津市と合併した平成18(2006)年3月には既に児童は半減し、令和5(2023)年2月28日時点では、高齢化率は49.9%となり、大津市内でも指折り数えて・・・上位にランクインする、少子高齢化の著しい学区となっています。学童児童は数年前から100名を前後する状況であり今後もそうした推移を繰り返すものと推定され、小野学区は、高齢者の生涯学習と未就学児や児童の健康、教育、文化的活動に注力した自治会運営を図ることになります。
主としてコミュニティセンターの活用とともに地域団体の精力的な尽力を得ており、自治会による工夫に期待する一方小野学区自治連合会を主軸として小野学区まちづくり協議会が一団となって、元気なまちづくりを目指しています。大津市の市民センター(公民館)の活動統計を見ても学区の人口に対してトップクラスの、驚くほど高い利用実績を維持しているところです。住民の意識の高さをも示しています。
分譲依頼50年という長い年月を経過しているにも関わらず、幸い、豊かで美しい自然景観と町並みを保持し続けています。多数の美化活動のサークル、各自治会、住民が率先して街路樹下や公園などの除草、花壇整備を進めています。さらに小野妹子公園や曼荼羅山周辺の整備も住民の手で推進されています。年間40件にのぼる剪定・除草の優勝ボランティア活動も効果を上げています。歴史的、地理的な自然環境に恵まれた堅田丘陵の一角を生活の一部として環境保全に取り組んでいる小野学区の姿は特筆しておきたい側面の一つであります。ごく一部に荒れた空き家がなくはありませんが、令和5年6月の調査では、2028世帯中空き家が147戸。空き家率は7.25%と、大津市の平均空き家率11.8%(2018年調べ)に比して決して高くはなく、落ち着いた快適で美しい生活空間を醸しつづけています。
さらに、特徴的なのは「安心安全事業基金」の取り組みです。
小野学区には確たる資産がありません。活動の原紙は、4年前まで会員1戸あたり150円、現在250円の負担金のみであり、ほぼすべての歳入が地域団体への助成金として消費され、独自の事業を進める財源がないため、事業への「協力金」を募っています。令和6年度で10年を迎えます。
事業の最初は「(福祉)防犯カメラの設置事業」。発端は、俳諧高齢者対策(早期発見)の一助とするためでした。加えて神戸長田区学童殺害事件(2014年)の発生がありました。現在、12基のカメラが主に幹線交差点で稼働中です。加えて「供用車(青パト)」などの保守まで行っています。
翌年には、「防災対策事業」を開始しました。いざというときのための「防災システムの構築」であります。最低、要援護者を含む100名の避難者が3日間耐えられる非常食と飲料水の蓄積とその更新。それに見合った排泄対策としての防災テント(車椅子対応型)、パーテーションの完備などを果たしています。現在検討しているのは実際に地震災害などが起こった時の対策、「組織と人の現実的行動図」の作成とその訓練であります。
「犯罪のないまち小野学区」は私たちの大きな願いであります。日常的な交通マナー向上、無事故への取り組みもまた地域団体及び自治連合会が営々と続けている、目立たない活動の一つであります。事故、犯罪は極めて希な状態を維持しています。
令和6年時点の小野学区
人口 4,220人、世帯数 2,034世帯
小野小学校児童数 103人
自治会加入率 68%