コロナ禍が過ぎ去ったと思った矢先、全国的な流れと共に、私たち山中比叡平学区にも大きな問題が発生しました。公共交通としての京阪バスが、赤字と運転手不足を理由に大幅な減便を実行したのです。いやそれどころか、このままで行くと京阪バスの運行を廃止せざるを得ない、とまで通知してきたのです。山中比叡平学区を京阪バスが走らなくなる、ということがどういうことか強く意識化されたのです。

　以来、この危機的状況を前にして、私たち住民は行政と京阪バスと三者で定期的会議を頻繁に開催したり、国土交通省に要望書を提出したり、衆議院の方に国会でこの問題を取り上げてもらったり、あるいはまた私たち独自でさまざまな減便阻止運動や自助努力を展開したりしてきました。

　お陰様で補助金の増額が実現しました。しかしながら依然として減便の不便さは解消されていません。しかもこの問題は、山中比叡平学区の発展と密接な関係があります。今後とも行政からのご支援を得ながら、公共交通としての京阪バスの課題、あるいはその他の課題等々を何とか解決していきたいと思います。

　山中比叡平学区自治連合会＆まちづくり協議会会長　　大木文雄